中国の孫子とヨーロッパのクラウゼヴィッツ、東西の軍事思想を融合 2014/4/29
クラウゼヴィッツは、ナポレオンの時代、ヨーロッパで活躍した軍人・軍事学者。彼が戦略、戦闘、戦術の研究において重要な業績を示した著書の『戦争論』と『孫子兵法』を融合した軍事戦略論を解説する書籍が発売された。著者は、多くの韓国軍将校を弟子に持つ韓国国際政治学界の重鎮である姜聲鶴氏。孫子とクラウゼヴィッツ、それぞれの理論の有効性と限界を、具体的事例を通してわかりやすく説く新視点だ。登場する戦史は、日清、日露戦争から朝鮮戦争、ベトナム、湾岸、コソボまで。さらに、9.11以降の世界情勢をふまえ、尖閣諸島、北朝鮮問題などに対応するべく論理が展開される。歴史上の軍事家から学び、21世紀の国際平和を目指す一冊だ。
書籍『戦史に学ぶ軍事戦略~孫子とクラウゼヴィッツを現代に生かすために~』(彩流社/著:姜聲鶴、訳:尹永洙、日本語監修:滝田賢治)は3,800円(税別)で発売中。