明治書院の漢文大系シリーズで「史記」を極めよう 2014/4/13

漢文学の権威である出版社・明治書院の看板書籍『新釈漢文大系』は、日本における漢籍の定番書シリーズ。「論語」「韓非子」「詩経」など、思想・歴史・詩・文章にわたる中国重要古典を全120巻に収録。その中で、来月刊行巻にて41年を経て完訳が完結するのが司馬遷が編纂した「史記」だ。原文・書き下し文・通釈・語釈・余説・索引という構成で、漢文の世界を仔細に紹介する。より気軽に読みたい人向けには、よく知られる作品をコンパクトに編集解説したシリーズ『新書漢文大系』もある。総ルビ付きの書き下し文、現代語訳、懇切な作品背景説など、構成はわかりやすい。特に、地位を問わず多様な人間像がドラマチックに描かれる「史記」の"列伝"部門は、初心者でも楽しめるはず。

(写真左)新釈漢文大系 史記.jpg(写真右)新書漢文大系 史記<列伝三>.jpg<写真左>『新釈漢文大系 史記』全14巻(15冊)は、明治書院から117,900円(税別/史記全巻セット価格)で5月に発売予定。(写真は発刊用パンフレット表紙)

<写真右>『新書漢文大系』の史記<列伝>本(明治書院)は、3巻発売中。写真は、先日発売された『新書漢文大系36 史記<列伝三>』(著:青木五郎、編:小出貫暎/1,000円税別)で、「李将軍列伝」「匈奴列伝」など、十篇を収録。