貴重な文献を集めた日本最大の本のミュージアムが、今秋誕生 2011/8/31
国宝や重要文化財、さらには教科書などで一度は聞いたことのあるような書籍などは、現存していてもなかなかお目にかかる機会は少ない。そんな貴重な文献を集め、一般公開するという歴史ファンにはたまらない日本最大の本のミュージアム「東洋文庫ミュージアム」が、10月20日(木)に文京区駒込に開館することになった。
中華歴史ファンにとって注目すべきは、漢の歴史家・司馬遷による史書、国宝「史記」の、天養2年(1145)写・紙本墨書などが展示されること(~12月26日まで)。紀元前25世紀頃から約2500年の歴史が記された同書は、"先んずれば人を制す""四面楚歌"など数々の春秋戦国時代の故事成語なども登場することでご存知の方は多いはず。展示品は1145年に、「史記集解」という注釈入りの書から書き写されたものとなる。
同ミュージアムでは、実際に手に触れられなくとも、それら文献の一部を電子書籍化し、タッチパネルで閲覧できるというサービスも展開される予定で、より、歴史への探究心をかきたてられること間違いないだろう。また同ミュージアムにはレストランも併設されるほか、近くには由緒ある名庭園"六義園"もあり、丸一日、散策から見学までじっくり楽しむこともできるスポットとなりそうだ。
■東洋文庫ミュージアム
※10月22日(土)開館予
定〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21
JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅より徒歩8分
都営三田線「千石」駅より徒歩7分
HP http://www.toyo-bunko.or.jp/