春秋時代の中国に実在し、"儒教"の始祖となった思想家・孔子。仁と礼を重んじた思想で、よりよい社会を作ろうと活動し、彼の死後、その言葉を集めて編纂された「論語」は、現代においても思想書としてあまりに有名だ。そんな孔子の人生を描いた伝記ドラマ『孔子の教え』が、10月より劇場で順次公開されることになった。
紀元前6世紀、魯国の君主・定公の命を受けて、礼節を重んじた社会を作ろうと奔走していた思想家・孔子。そんな彼が反対派の策略によって失脚、弟子たちとの放浪の旅などを経て、自身の教えを広めていこうとする姿を描きだす。孔子の名は聞いたことがあるものの、彼の詳しい実態までは知る人が少ないだけに、そのヒストリーには、まさに興味津々の一言だろう。

チャン・イーモウ、チェン・カイコーと共に中国ニューウェイブ世代として知られる女流監督フー・メイが、『男たちの挽歌』（86）、『グリーン・デスティニー』（00）など日本でも人気のチョウ・ユンファを孔子役に迎え描きだす。アクション路線とはまた違う、重厚な演技で新境地を開拓したユンファにも注目したいところだ。

■映画『孔子の教え』
10月、シネスイッチ銀座他全国順次公開
配給：ツイン

公式HP：
http://www.koushinooshie.jp/

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