天才軍師・諸葛孔明のダメっぷり(!?)が堪能できる小説とは? 2011/2/25
"天下三分の計"で知られる「三国志」きっての天才軍師・諸葛孔明。だが、実際には負け戦が多く、ムチャな作戦も平気で実行するなど「実はとんでもないダメ軍師なのでは?」と、疑ってしまう側面も多々あったりする。そんな孔明の"ダメっぷり"に着目した小説が「泣き虫弱虫諸葛孔明」だ。
先日発売された文庫版・第2部では、孔明にとって初の活躍の場である"博望坡の戦い"から"長坂の戦い"までが描かれているのだが、そこでは"天才軍師"ぶりは鳴りを潜め、奇妙な衣装で宇宙哲学を論じ、あの手この手で周囲を振り回す奇人ぶりがおもしろおかしく活写されている。小説やコミック、ゲームなどで「三国志」に詳しくなった人も、本書を読めば、諸葛孔明の新たな魅力が堪能できるはず!
「泣き虫弱虫諸葛孔明〈第2部〉」(著:酒見賢一/文藝春秋)は、
960円(税込)にて好評発売中!