殷王朝の紂王は無類の女好きで政治には無関心だった。紂王から権力を奪おうとする奸臣は紂王を更に骨抜きにするために、絶世の美女を娶るように勧める。だがその美女・妲己には既に愛し合う婚約者がいた。妲己を我が
ものにするため、紂王は兵を挙げて攻め込もうとする。彼女は民や家族が傷つかないよう、自ら犠牲となって紂王の元へ行く。
祭祀が行われた際、おごり高ぶった紂王は女神・女媧が自分のものになればいいと邪心を抱く。怒った女媧は千年生きた狐狸の精に紂王を陥れるよう命じる。狐狸精は紂王に嫁いだ妲己の魂にとり憑き、紂王を堕落させようと画策する。妲己にそそのかされ、暴君としてますます傍若無人な振る舞いを重ねる紂王。 ついに周の軍師である姜子牙(呂尚/太公望)は紂王を討とうと立ち上がる…。