中華英雄4コマ列伝!!! 第35回:曹操(そうそう)
文:中国エトセトラ編集部曹操 155年~220年
『三国志』では、魅力的な悪役として描かれる曹操。劉備、孫権とともに天下を三分し、後漢の丞相、後には魏王として中原に君臨した。史実によれば、若いころから才知を認められていたが、一方で素行の悪い遊侠少年であったという。当時、人物鑑定家として知られていた許劭は、そんな曹操を見て「治世の能臣、乱世の奸雄」と評した。董卓による後漢末の混乱のなかで、袁紹の反董卓連合軍に加わり、英雄としての名声を高めていく。
曹操といえば、目的のためには手段を選ばず、どす黒い謀略をめぐらすイメージがつきまとう。しかし、そんな曹操像とはかけはなれた日常を伝える逸話も多い。2009年に、河南省で発見された曹操の陵墓からは60代の男性の遺骨や多数の副葬品が発見されている。遺骨やDNAの解析によって、今後、曹操の容貌が明らかになれば、今までの曹操像は180度変わるかもしれない。
イラスト/河伯りょう
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