中華英雄4コマ列伝!!! 第34回:則天武后(そくてんぶこう)
文:中国エトセトラ編集部則天武后 623年~705年
則天武后は、もともと唐の太宗の側室だった。しかし、のちに息子の高宗の後宮に入り、やがて皇后の王氏と高宗の寵愛をうけていた蕭淑妃を陥れて、自ら皇后になった。生まれたばかりの自分の娘を殺して、その罪を王皇后に着せる逸話はあまりに有名。また、罪人となった王皇后と蕭淑妃の手足を切り、酒瓶に漬けたとも言われる。
漢の呂后、清の西太后とともに、中国三大悪女の一人に数えられる則天武后だが、優れた政治家であったとの評価もある。また、意外なことに大変迷信深く、祈祷やお祓いをしばしば行った。そのため、道教を重んじた唐にあって、則天武后だけは仏教に傾倒していたのである。
イラスト/河伯りょう
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『二人の王女』<オフィシャルサイト>