中華英雄4コマ列伝!! 第32回:伍子胥(ごししょ)
文:中国エトセトラ編集部伍子胥(ごししょ) ???~紀元前484年
春秋時代。呉の国に仕え、その発展に貢献した政治家。もともとは楚の国の王族に使える家系であったが、平王と太子健の骨肉の争いに巻き込まれる形で、父と兄が殺されてしまう。生き残った伍子胥は復讐を誓い、呉へと亡命。呉王僚や公子光(後の闔閭)に楚への出兵を進言し続け、紀元前506年、ついに呉は楚への侵攻を開始。伍子胥が招き入れた兵法家・孫武の活躍もあり、連戦連勝で楚の都を陥落させた。
「死屍に鞭打つ」
長い年月をかけ、ついに父兄の無念を晴らした伍子胥。だが、それでも怒りが収まらない彼は、王墓からすでに亡くなっている平王の死体を掘り返し、改めて300回も鞭打った。これが、死んだ人の生前の言行を非難したり、攻撃する...という意味の故事「死屍に鞭打つ」の語源になったと言われている。
イラスト/穴吹りんこ
※伍子胥が登場するドラマはこちら
『孫子兵法』
『復讐の春秋 ー臥薪嘗胆ー』