中華英雄4コマ列伝!! 第25回:劉表(りゅうひょう)

文:中国エトセトラ編集部

劉表 142~208年

中国の中央部・荊州を統治した後漢末期の有力者。反董卓連合の主力を担ったり、荊州に攻め込んできた孫堅を返り討ちにしたりと、その実力は折り紙つきで、一時は袁紹と並ぶほどの強大な兵力を誇った。領土的な野心がなく、自ら戦争を仕掛けることはほとんどなかったが、善政をしき、支配地域全体に平和と発展をもたらしたため、民衆からは慕われた。

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野心のなさは、平和な時代ならば"徳"とされるが、乱世ではマイナスに働いてしまうことが多い。晩年は、袁紹と曹操による天下分け目の決戦・官渡の戦いで傍観を決め込んだり、後継者を決められないまま病に伏してしまったりと、優柔不断な面が目立ち、彼が没するやいなや、荊州は瞬く間に曹操に奪われてしまう。