中華英雄4コマ列伝!! 第18回:姜維(きょうい)

文:中国エトセトラ編集部

姜維 202年~264年

後漢~三国時代。魏と蜀の境界にある天水郡出身の武将。当初は魏に使え、北伐を繰り返す蜀と対峙していたが、諸葛亮に才能を見込まれ、半ば強引に蜀軍に引き込まれてしまう。その後は諸葛亮を師と仰いで数々の軍略や兵法を学び、"諸葛亮の後継者"と呼ばれるように。徐々に国力が衰退していくなか、ただひとり主戦論を唱え、最後まで蜀のために戦い続けた忠臣として知られている。

4コマ_18.jpg



姜維が活躍したのは、劉備をはじめ、関羽、張飛、諸葛亮といった"蜀"建国時の英雄がいなくなった「三国志」でもかなり後半の時代。そんな彼と共に戦ったのは、名将・夏侯淵の実子・夏侯覇(かこうは)や、知略に長けた勇将・鍾会(しょうかい)といった、魏から抜け出してきた武将たちだった。奇妙な話だが、姜維を含め、魏から移ってきた武将たちが、蜀のために最後まで戦ったのである。

イラスト/穴吹りんこ