中華英雄4コマ列伝!! 第12回:袁紹(えんしょう)

文:中国エトセトラ編集部

袁紹 154年~202年

後漢末期。四代続いて三公(後漢における官職の最高位)を輩出した名家出身の武将・政治家。若い頃より多くの諸侯から慕われていた彼は、諸侯らに後押しされる形で独裁者・董卓を討つべく連合軍を結成。その盟主を務めたことで、より強大な影響力を持つようになった袁紹は、連合が瓦解した後も順調に勢力を拡大していく。やがて袁術(えんじゅつ)、公孫瓚(こうそんさん)といったライバルを蹴散らし、中国最大の勢力を誇るようになるが、ここにきて盟友であった曹操と対立。"官渡の戦い"と呼ばれる、中国史に名を残す一大決戦を繰り広げることとなる。

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※戦力差10:1という、袁紹側が圧倒的に有利な状況ではじまった官渡の戦い。だが、曹操自らが兵を率いて、袁紹軍の兵糧集積所を強襲したことで形勢は逆転。指揮系統の崩れた袁紹軍は瞬く間に瓦解し、河北へと撤退してしまう。その後、袁紹は勢力を立て直せないまま病にて病没する。

イラスト/穴吹りんこ