第2回 有名中華スポット巡り(関東編) 其之一湯島聖堂

文:中国エトセトラ編集部

1:道沿いに設置された案内板。御茶ノ水駅より徒歩3分で来られる距離

2:茂みの中から巨大な孔子像が出現。訪れていた外国人も喜んでました。

3:並んで立ってみると、4m50cmもあるその大きさに改めて驚かされます



4:大成殿は関東大震災で焼失したため、昭和10年(1935)に再建築されたもの

5:本堂の美術品は、一人200円で鑑賞可能。古代中国の雰囲気が味わおう


中国歴史モノのファンならば、誰しも一度は数多の英雄・豪傑たちが駆け抜けた広大な中国の大地を旅してみたいと思うはず。けれども、当然、海外ですし・・・・。ということでスケールは小さくなってしまいますが、日本国内(それも関東圏)の中国スポットをご紹介しましょう。 今回は、中国文化エトセトラ編集部チームが一日中国スポット巡りを敢行! 乗り換え・運賃なども盛り込んだ、"使える"レポートをお届けします!!

オススメスポット 其之一 湯島聖堂

スタートはJR新宿駅。JR御茶ノ水駅までは中央線で。御茶ノ水駅・聖橋口にて下車し、すぐ横の聖橋を渡っていると、右前方に木々に囲まれた湯島聖堂を発見。橋を渡りきってからすぐの目につく案内板に従って階段を下ると、そこには美しい庭園が広がっています。門をくぐりしばらく進むと、草木のかげから巨大な石像が出現! この像の人物こそ、古代中国を語る上では欠かせない儒教の始祖・孔子(こうし)。実はここ湯島聖堂は、日本でも有数の孔子廟(孔子を祀る霊廟)でもあるのです。それにしても、この像の大きさは圧倒的。湯島聖堂のものは世界最大規模の孔子像とのことで、その迫力をぜひ体感していただきたい!

さらに先へと進むと、本堂である大成殿(だいせいでん)がその姿を現します。堂内にはたくさんの美術品が展示されているとのことなので、さっそく拝見してみることに。儒教の聖人たちの姿が描かれた大壁画十六面と呼ばれる壁画や、四賢像と呼ばれる孔子の高弟たちの座像などが祀られていて、堂内は厳かな雰囲気に包まれていました。時間にして約20分で園内の見物は終了。

湯島聖堂とは?

元禄3年(1690)、五代将軍・徳川綱吉(とくがわつなよし)によって儒教の復興を目的に建てられた孔子廟、及び学問所を指します。"日本の学校教育発祥の地"としても知られ、江戸時代は幕府直轄学校として、明治以降も政府の教育・研究機関として活用され、その流れは現在の東京大学へと受け継がれています。また毎年、合格祈願にたくさんの受験生が訪れることでも有名です。ちなみに、構内に祀られている孔子像は、昭和50年(1975)に中華民国より寄贈されたものです。

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