第4回 有名中華スポット巡り(関東編) 文:中国エトセトラ編集部


次に目指すは、日本最大の中華スポット、横浜元町の中華街です。お台場海浜公園駅からゆりかもめに乗り、まずは新橋駅までUターン。続いてJR東海道本線で横浜駅を目指し、みなとみらい線に乗り換え元町・中華街駅で下車。そこから歩くこと約4分で、眼前に中国風の装飾が施された巨大な門・牌楼(ぱいろう)が現れます。
早速、牌楼をくぐって大通りに足を踏み入れると、そこにはさまざまな中華料理店がズラリと並んでいて、おいしそうな匂いを漂わせています。ホカホカの肉まんやゴマ団子、さらに揚げワンタンといった変わり種まで、片っ端からつまませていただきました(笑)。 ただ、中国エトセトラ編集部スタッフとして、目指すは当然、「三国志」で有名な関羽(かんう)を祀った関帝廟(かんていびょう)です! 本場中国でも“商売の神様”として信仰されているそうで、この日もたくさんの参拝者が訪れていました。私も本殿に上がり、関羽像をお参りさせていただきましたが、関羽像の黒き髯(美髯公とも呼ばれている)を見た瞬間、なにか武侠的な血のたぎりを感じてしまいました。さすが関羽! 今回はグルメと武侠魂を満喫した、約1時間半の滞在となりました。


安政5年(1859)、ペリー艦隊の来航に端を発する横浜港の開港に合わせて作られた外国人居留地。その一角で、中国人貿易商が中心となり開発を進めた地域が起源とされる。関羽を神格化した関聖帝君(かんせいていくん)や、航海、漁業を司る女神である媽祖(まそ)を祀った廟(びょう)をはじめ、牌楼と呼ばれる風水思想に基づいて建てられた十基の門など、エリア内には数々の名所が点在している。また多数の中華料理店が軒を連ねており、中国茶専門店などの珍しい店舗も営業している。


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善隣門
1:中華街のシンボルである牌楼。写真はその内の一つ善隣門(ぜんりんもん)

関羽像
2:関帝廟近くの店舗で、思わず関羽像を購入。商売繁盛のお守りだそうです

関帝廟
3:夕日に映える関帝廟。門構えからも荘厳な雰囲気が漂っています

肉まん
4: 特大サイズの肉まんをゲット! じゅわっと溢れる肉汁がたまりません

會芳亭
5:公園内の東屋・會芳亭(かいほうてい)。夜には美しくライトアップされます

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