第2回 有名中華スポット巡り(関東編) 文:中国エトセトラ編集部


スタートはJR新宿駅。JR御茶ノ水駅までは中央線で。御茶ノ水駅・聖橋口にて下車し、すぐ横の聖橋を渡っている、右前方に木々に囲まれた湯島聖堂を発見。橋を渡りきってからすぐの目につく案内板に従って階段を下ると、そこには美しい庭園が広がっています。門をくぐりしばらく進むと、草木のかげから巨大な石像が出現! この像の人物こそ、古代中国を語る上では欠かせない儒教の始祖・孔子(こうし)。実はここ湯島聖堂は、日本でも有数の孔子廟(孔子を祀る霊廟)でもあるのです。それにしても、この像の大きさは圧倒的。湯島聖堂のものは世界最大規模の孔子像とのことで、その迫力をぜひ体感していただきたい!

さらに先へと進むと、本堂である大成殿(だいせいでん)がその姿を現します。堂内にはたくさんの美術品が展示されているとのことなので、さっそく拝見してみることに。儒教の聖人たちの姿が描かれた大壁画十六面と呼ばれる壁画や、四賢像と呼ばれる孔子の高弟たちの座像などが祀られていて、堂内は厳かな雰囲気に包まれていました。時間にして約20分で園内の見物は終了。


元禄3年(1690)、五代将軍・徳川綱吉(とくがわつなよし)によって儒教の復興を目的に建てられた孔子廟、及び学問所を指します。"日本の学校教育発祥の地"としても知られ、江戸時代は幕府直轄学校として、明治以降も政府の教育・研究機関として活用され、その流れは現在の東京大学へと受け継がれています。また毎年、合格祈願にたくさんの受験生が訪れることでも有名です。ちなみに、構内に祀られている孔子像は、昭和50年(1975)に中華民国より寄贈されたものです。


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三国志
1:道沿いに設置された案内板。御茶ノ水駅より徒歩3分で来られる距離

史記
2:茂みの中から巨大な孔子像が出現。訪れていた外国人も喜んでました。

墨攻
3:並んで立ってみると、4m50cmもあるその大きさに改めて驚かされます

東周英雄伝
4:大成殿は関東大震災で焼失したため、昭和10年(1935)に再建築されたもの

中華一番
5:本堂の美術品は、一人200円で鑑賞可能。古代中国の雰囲気が味わおう

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